はじめに
インターネットを介してもっと沢山の人へ医療情報を届けたい
私は1998年に内科医になり25年が経過しました。内科の各診療科を研修し、その後呼吸器内科・がんを専門科とし、急性期病院で外来・入院診療に従事し、学会認定の専門医や指導医を取得してきました。途中大学院に入学して肺癌の研究をして学位を取得しました。
呼吸器内科医常勤医として呼吸器ケア・サポートチームの立ち上げや、がん拠点病院の癌化学療法室の責任者にもなり、非常勤業務として、一般内科外来、検診業務、産業医、夏フェスやコンサート等イベントでの医療室での対応などもして様々な経験をしながら、実際の臨床業務に携わってきました。
これまでは面前の患者さんに対して診療ガイドライン等を参照しながら精一杯な対応をしてきましたが、物足りなさを感じることもあり、もっと何かできないかとも思っていました。 例えばがん患者さんに対して、投薬(抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害剤)や放射線治療を駆使して治療してきましたが、民間療法・代替療法もうまく組み合わせられて治療成績を上げることも思いつき、実際本屋さんに行くと医療関係の本がたくさんあり、多くは魅力的な題名で実際の治療に役立てられないかと考えました。
そういった本を積極的に読んで、これまで培ってきた知識と経験を合わせて、疾患や症状を訴える患者さんに対してのアドバイスや、医療関係者に対しても治療について相談にのることができないかと考え、インターネットを介して、新たな知識やこれまでの経験をたくさんの人たちに伝え、患者さんや医療関係者とも直接やり取りすることも可能になったため、常勤を退職してそのような事業を始めることにしました。具体的には各種診療ガイドラインや医療に関係する本や文献を紹介して、希望される方の相談にのりたいと思います。
時間が許せば直接会ってのご相談や医療者との面談に立ち会い、医療機関の診療業務や講演・レクチャーすることもしていきたいと思います。
サイト名の由来
診療への問題が完全に払拭されてほしいという願いを込めて
CRというのは、固形癌(Cancer)と呼吸器疾患(Respiratory disease)の頭文字をとってできていますが、がんの臨床試験でもCRという用語があり、意味と音の響きから私の好きな用語となっています。
臨床試験の用語のCRとはcomplete responseの略で、日本語に訳すと完全奏効で、治療効果の評価で使用されます。簡単に言うとCRとは治療によってがんが完全に消失した状態です。もちろんCRになってもがんは再発してしまうことはよくあるので、CRになったからと言って完全にそのがんが治癒したとは言えませんが、CRを維持できれば最高の治療ということになりますので、患者さん・医療者に対して診療への問題が完全に払拭されてほしいという願いを込めて事業所の名前にCRを入れました。
プロフィール
当サイト執筆者・管理者のご紹介
※医療機関や製薬会社等へのCOIはございません
1973年 | 神奈川県生まれ |
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1998年~ | 大阪大学医学部医学科卒業 大阪大学医学部附属病院で臨床研修を受け、大阪府立羽曳野病院(現はびきの医療センター)、塩釜市立病院、大阪府済生会千里病院で2024年3月まで常勤勤務 |
2007年 | 大阪大学大学院医学系研究科で博士課程修了し医学博士取得 |
資格 | 日本内科学会認定総合内科専門医 日本呼吸器学会認定呼吸器内科専門医・指導医 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 日本医師会認定産業医 |
履修 | がんのリハビリテーション研修会、緩和ケア研修会、 嚥下機能評価研修会、ACLS、指導医講習会 |