医者に頼らなくてもがんは消える

著者紹介・はじめに

2017年7月22日初版のユサブルから発刊された本で、著者は内海聡氏です。内海氏は1974年生まれの筑波大学医学専門学群を卒業され、消化器内科や漢方内科を専攻され、東洋医学クリニックを開業され、Tokyo DD clinicで診療されています。

内科医の私ががんにかかったときに実践する根本療法との副題があります。

ここでは内海氏が実践されている量子医学についても簡潔に書かれていますが、まとめてわかりやすく書くのは困難で割愛しています。また言語医学という概念も出てきます。

医者に頼らなくてもがんは消える

内容

もし私や私の家族ががんにかかった時には標準治療を受けず、受けるとしたら緊急を要する手術くらいでしょう。私は標準治療を否定して量子医学を勧め、内海式根本療法勧めますが、100%の方法ではないにしろ勤務医時代にしていたがん治療よりはましであるという確信があります。

重要なのは患者の選択で、選択のためにはありがちな医者の意見ではなく反対の意見も聞く必要があり、その選択を納得して行えるかということです。代替療法を積極的に勧めていた時代もありましたが、今は標準療法を信じて選びたい人はそれでも良いと思っています。心から納得して選んでいればそれで治るケースもあるのではと考えるからです。

がんから治った人は必ず3ステップをたどります。1つ目はアンテナを張って、なぜがんにかかってしまったのか、いわば物質的な意味を理解することです。私たちの環境は汚染だらけで、その汚れからがん細胞に溜まっていくのです。2つ目はヒトの体とは、病気の本質とは、症状とは何か?そして自分の心と病気との関係は何か?について模索して学ぶことです。がんの発症には心の問題が大きく関わり、心の奥底に隠れているトラウマや歪んだ感情などを解決することが回復への大きなカギになると考えます。3つ目は食事療法などの具体的な方法論です。

多くの人は1つ目のステップから3つ目を求めてしまい、焦るがゆえにがんを作ってしまった根本的な心の原因を避けて、自分の心を見つめる2つ目のステップを通り越してしまいます。しかし2つ目が重要で、医者に治してもらうという思考から自らが治すという思想に切り替わり、それが劇的な回復への大きなきっかけとなります。

がんと診断された時、目先の代替療法に飛びつくよりも、がんとは何ぞやというがんの正体を知り、がんになった原因を理解することです。100年前の世代だとがんを患う人はほとんどいませんので、遺伝子はあまり関係ありません。がん細胞はひとたび発生すると無限に増殖を続けるというドイツの病理学者ウィルヒョウの呪いがあり、これが本当なら標準治療でさえ無駄で、人類はとうの昔に絶滅していなければおかしいです。がんは体の中にある毒をかき集めてくれる細胞なので、体が浄化されるとがんそのものの役割もなくなると考えています。がんは生命が生き延びるための緊急避難装置であるのです。がん細胞自体が異常分裂や増殖するという仮説は間違いで、金属、化学物質、放射能、電磁波などの体内環境汚染ががんのところに溜まっているのです。がん以外にもアレルギーや膠原病などが現在飛躍的に増えているのは現代人が行ってできた社会毒が原因にあるのです。

社会毒とは人間社会が作り出した本来の自然界にはなかった物質で、それが人体に悪影響をもたらしています。社会毒はただちには影響せず

長い時間をかけて蓄積して次の世代まで影響します。

砂糖・人工甘味料・農薬・食品添加物・牛乳・タバコ・トランス脂肪酸・フッ素・水の中のヒ素やホルモアルデヒドなどが社会毒でがんを誘発しています。社会毒は完全に避けることは不可能かもしれませんが、極力摂取を控え解毒を意識的に行うことは可能です。

福島原発や医療検査などから放射能を浴びていて、これもがんの発生に関与しています。

 

三大医療に手術と放射線治療と抗がん剤治療があります。早期なら手術で治る場合もありますが再発もあり、中でも一番有害なのは抗がん剤です。副作用という言葉がありますがそれも作用ですのですべての細胞に対する強力な細胞毒です。分子標的薬も効果はなく、最新の分子標的薬オプジーボも効果がなく標準治療と比較しても3か月しか生存期間を延ばさず、製薬会社を潤わせているだけで、抗がん剤を断つことががん治療の要です。抗がん剤や放射線治療をすればするだけがん細胞は凶暴化してリバウンドします。転移というのも本当でしょうか。病理検査に出せばいいですが、CT検査だけで転移と判断しないことです。

トクホ・野菜ジュース・ファミリーレストランやファーストフード・遺伝子組み換え食品・アメリカ産の牛肉・ブラジル産の鶏肉・ソーセージ・養殖魚・カット野菜・うま味調味料も食べてはいけません。

何を食べればいいかというと旬のものを丸ごと食べるが基本です。春は山菜をはじめとする苦みのある野菜、夏はトマト・ナス・ピーマンなどの体を冷やす野菜、秋はジビエの肉、冬は鍋が勧められます。ω3の不飽和脂肪酸、古い種の米や野菜、納豆や山芋などのねばねば食品、発酵食品で腸内環境を整えます。食事法は個人の体質やその時の病状に合わせて食すべきで、農耕民族型と狩猟民族型に分かれます。農耕民族型は解毒の食事療法が主となり、玄米・野菜・豆などでフィトケミカルと食物繊維が豊富で体の排泄力が高まります。狩猟民族型は肉・魚・卵などの動物性食品を摂って穀類を摂らない糖質制限食となります。これにビタミンC大量療法を加える施設もありますが私は抗がん剤に近いと考えるのでお勧めしません。メタトロン測定でどういう食事にするか決定しますが、がんになるまでの食事と逆のことをしたらいいのです。メタトロン測定とは無秩序の度合いを示す物理量のエントロピーを測定して体の状態を把握することです。

私が食よりも重要視しているのは自身の精神です。がんにかかった当初はショックで他人からの意見に依存したとしても、自分で決めることの重要性に気づけた人が実際に回復を果たしています。どんな病気でも病院がやっているのは症状を抑えるだけの対症療法で、本当に治しているのは自分の体の治癒力なのです。症状には体を治そうとしている症状と、治癒力が悪い原因に負けて出ている症状があります。発熱や下痢などは前者で治療すると自然治癒力を妨げます。病状が進行して生じる意識障害などは後者で、後者の場合は速やかに対処します。

がんは毒をかき集めてくれる細胞というのが私の考え方ですが、なぜ毒が溜まってもがんを発症する人としない人がいるのでしょう。がんの発症とその人の考え方や感情などの心の在り方に大いに関係があると考えます。よくストレスが問題といわれますが、実際はストレスがではなく、ストレスに弱い自分が問題なので、そこを直視できればがんを治すチャンスが多いに広がります。今の精神状態よりも古い精神状態や深層心理の方ががんに与える影響が大きい場合が多く、そこに興味を持つことが大事です。一つの言葉にするといい子ちゃんやがん子ちゃんを演じているからがんが生じたのです。

補助療法について理解は簡単ですが実践が非常に難しい問題があります。また2つ目のステップなしでは焼け石に水になる可能性が高いです。具体的には西洋薬はすべてやめ解毒療法、良い油を摂取、全国のパワースポットを巡る、よく笑い趣味を持ち感謝する、下半身や体幹の筋肉を鍛えることです。

脂肪に溜まる現代の毒の解毒療法は汗をかくのが効果的です。もっとも強力なのは低温サウナで、じっくり汗をかくのが大事で、高温すぎると出る汗は水分ばかりとなります。ただし体力が落ちているときはやらないほうがいいです。半身浴は自宅でもできる方法ですが、水道水には塩素などの毒が含まれ毛穴から吸収しやすくなります。補助食品では海外原産の藻系食材のブルーグリーンアルジー、ムコ多糖豊富な薬草のアロエベラ、インドの薬草のモリンガ、水素水を使いますがこれだけでは治りません。

どんな治療も絶対はなく、自分で調べてもっともやりたい治療を選択し、効果がなさそうならやめた方がよいです。目安は3か月です。人に勧められたからではだめです。なぜがんができたのか考えるだけでなく、何のために生きてきて、生きる目的があるのか心の底から問うことが治るために必要と考えます。

感想

内海氏は有名な医師で考え方は大体分かります。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤をディスりすぎなところはありますが、がんの原因となった自分自身ををみつめ自分で治療法を選択して治すところは、方法論よりも大事なのだと思いました。

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