便秘に対する考え方

便秘はよく遭遇する症状・疾患として経験し、消化器科専門医ではなくてもよく診療しますが、近年新規薬剤も発売され、体系的に理解して状態に応じて投薬できるようにまとめました。ここでは大腸癌や巨大結腸のような器質的疾患や甲状腺機能低下症などの二次性便秘は除外し、機能的な便秘に対する治療について考えていきます。

 

便秘に対する考え方

これまで便秘はQOLを低下させるものの生命予後には関係ないとされてきましたが、近年の米国での研究で、便秘症は15年間追跡調査したところ23%生存率が低いことが明らかとなりました。

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