2011年に5月10日初版の中央アート出版社より発刊された本で、著者はジェームズ・L・ウィルソン氏で、訳者は本間良子氏、監修は本間龍介氏です。
著者はアドレナルファティーグの提唱者で、監修者は著者に師事し、訳者・監修者夫婦は日本で初めて副腎疲労外来を開設されました。
医者も知らないアドレナル・ファティーグ
副腎(アドレナル)の目的とは、体がストレスに対処し生き延びるのを助けることです。 ありとあらゆるストレス源に対してです。副腎から分泌されるホルモンは体内の主要な生理的過程の全てに影響を与えます。抗炎症性、抗酸化ホルモンの保護作用はアルコールや薬物、食物・環境のアレルゲンに対する反応を最小限に抑えるのにも役立ちます。中年以降は性ホルモンの主要な内分泌腺になります。
正常に機能している副腎はバランスの保たれた分量のステロイドホルモンを分泌しますが、常にこのバランスは変化します。身体的・精神的・心理的環境のストレスが多すぎれば、副腎を消耗させ結果として副腎ホルモン、特にコルチゾールの放出が減少します。この低下はアドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の結果として起こりますが、機能低下の症状はほぼゼロからほぼ正常までさまざまです。副腎機能が極めて低い状態がアジソン病で、治療しないと生死に関わる病気で、生理的・組織的な損傷を伴うことがあります。
副腎機能低下は現代社会でよくみられる疲労という症状をまねきます。非アジソン病副腎機能低下(アドレナル・ファティーグ)は、近代医学でははっきりした症候群として認識されていませんが、この症候群は人生に大打撃をあたえます。深刻になるとベッドから起き上がることも困難になります。疲労はありふれた病状であるため数多くの疾患から鑑別し副腎に関連した診断を下すことは困難です。
アドレナル・ファティーグは低血糖症を伴うことが多いです。アレルギーや関節炎の痛み、免疫反応が低下しやすく、女性なら月経前症候群(PMS)や更年期障害に悩むことが多いです。精神状態に影響を与え、恐怖や不安、うつ状態が強まる傾向にあり、不眠症も引き起こします。悪化すると、頻発する呼吸器感染症、アレルギー、鼻炎、喘息、線維筋痛症、慢性疲労症候群、アルコール依存症など数多くの健康問題をまねきます。
アドレナル・ファティーグはストレスが原因となっておこります。ストレスの種類は身体的・情緒的・心理的・環境由来・感染症など、あるいはこれらが組み合わさる場合もあり、副腎は全ての種類のストレスに反応します。小さなストレスでも積み重なり慢性化することで起こることもあり、要はストレスの量が許容量を超え体がストレスに適応できなくなった場合に起きるのです。ストレスは自覚しない場合もあり、蓄積されていきます。よく見逃されるのは感染症です。
あらゆる年齢の人に起こり得ますが、医療従事者は平均寿命が約10年短く、アルコール・薬物依存の率が高く、アドレナル・ファティーグが関与していると考えられます。コルチゾール濃度が上昇してメタボリックシンドロームを引き起こし、その後副腎は疲れ果て正常のコルチゾール濃度を維持出来ずに低下し、アドレナル・ファティーグとなります。副腎に必要な栄養素の不足は副腎の回復を妨げている可能性があり、副腎の回復力は先天的な個人差もあります。
アドレナル・ファティーグは突然始まることもあれば徐々に発症することもありますが、多くの症例ではその前からある程度のアドレナル・ファティーグを患っていて、決定的な要因により副腎が悲鳴を上げる場合が多いです。一般的にはストレスの多いライフスタイルで徐々に発症することが多く、自覚する症状が現れ次に検査での兆候が見られるようになり、これらの症状や兆候が蓄積して症候群を形成します。症候群にまでなると生活や健康状態にかなりの不都合を及ぼしているでしょう。回復するにも大々的な治療が必要です。慢性疲労症候群や線維筋痛症は一般的な臨床検査では発見されにくい細菌が原因となっている可能性があります。これらの感染は体への著しい負荷となり、副腎の資源が枯渇させられます。感染性病原体を体から排除し、同時に副腎へ十分な援助を与えれば、回復が大いに早まるでしょう。アドレナル・ファティーグは慢性疲労症候群や線維筋痛症やアルコール依存症などの症候群に先行して起こることが多いです。副腎機能の変化による免疫の弱まりがきっかけとなり、感染にかかりやすくなり衰弱が激しくなります。慢性および再発性の気管支炎・肺炎、他の慢性的な肺や気管支の疾患はアドレナル・ファティーグの要素を持つことが多いです。
アドレナル・ファティーグは百年以上にわたり認識されてきましたが、メディカルスクールでは教えられていません。たいていの医師にとって副腎機能低下はアジソン病を意味し、アジソン病にしては重症度が低いため、検査することを正当化出来ません。
一般的に用いる標準臨床検査はさまざまな重症度のアドレナル・ファティーグを検出するようには出来ていません。血液・尿検査ではアジソン病やクッシング症候群等最も重症な副腎機能不全の症例以外は副腎機能は正常範囲という結論になるでしょう。唾液ホルモン検査は唾液内のさまざまなホルモンの量を測定します。唾液ホルモン濃度は細胞内のホルモン量をよりよく示します。血液検査は細胞外を循環しているホルモン量を測定し尿は血液から尿へ排出されたホルモン量を測定します。唾液検査は針が不必要で何度もできます。コルチゾール濃度を明らかにする最良の方法は1日数回唾液テストを用いることです。少なくとも1日4回唾液ホルモン濃度の測定で自分のコルチゾール濃度が基準値に比べてどこに位置するのか自分で確かめることができます。1日4回は目覚めてから1時間以内の最も高い6-8時、11-12時、16-18時、22-24時で検査します。唾液検査の日時とともに情報も記録し、症状を経験している時間の唾液コルチゾール濃度を比較します。唾液検査では同時にDHEAs濃度も測定します。アドレナル・ファティーグはDHEAsの低下を伴うことが多いです。プロゲステロンクリームなどの経皮的ホルモン補充は、やめてから二、三ヵ月経つまでホルモン値は高いままですが、クリームはリンパ液を通して細胞に運ばれるため血液検査は影響を受けません。
コルチゾールは血液中で遊離型、血液たんぱくに緩く結合、血液たんぱくに堅く結合、の3つの形態がありますが、一般的な測定は遊離型を測定しています。結合型ホルモンは予備の機能を果たし、必要に応じて遊離型になります。遊離型を測るだけではストレス反応はわかりません。さらにコルチゾールなど多くのステロイドホルモンは1日を通してホルモン量に顕著な変大があります。24時間尿中コルチゾール検査は性ホルモンを含むいくつかのステロイドホルモン産出量の指標として役立つ可能性はありますが、正常なホルモン濃度とみなす範囲は非常に広く、ホルモン産出量が正常範囲下方の三分の一に含まれていれば、副腎機能低下を疑うことができます。ACTH負荷試験は副腎の予備力と反応性を評価するのを助けアドレナル・ファティーグの検出に役立つ可能性があります。正常ならACTH投与後コルチゾールは最低でも二倍になります。
アドレナル・ファティーグには魔法の薬は存在しませんが、回復を大いに促す生活習慣の変化と栄養サプリメントがあります。生活習慣は極めて重要で、原因であり悪化要因でもあります。自分の生活で健康に役立っている物事と損ねているものに区別することが重要です。役立っているものと損ねているものを全て列挙しましょう。ありとあらゆるものを書き出して、最も重要なもの5つにマルをつけて1から5の順位付けします。損ねるものの最悪なものに注目し、どれだけ自分の生活に不利益を与えているか理解し、排除する遂行計画をたて、目標を達成する日を決めます。最悪なものが排除出来たら次に悪いもの二番目に進み同じことを実行します。上位の5つが生活から排除されるか影響を及ぼさなくなるまで続けます。エネルギーを奪う人もいるので、なるべく会わないか接触は素早く終わらせましょう。配偶者であれば正直に伝え、エネルギーを奪う行為をやめてもらうか、少し距離を置くことを考える必要があるかもしれません。正直に伝えられないのであれば関係を根本から考え直すべきです。罪悪感を覚えるよりも自分のことは自分で守るべきです。ストレスの軽減法もあります。威圧的な人物のオムツ姿を想像したり、ミッキーマウスと小さく歌いながら鼻を長く目と耳を大きくしたりしてはどうでしょう。リフレーミングといって新しい情報・視点から対象物の見方を変え、焦点を定め直すことで改善することがあります。例えば嫌な上司や不愉快な同僚がいたら、扱いにくい人々の対処法を学ぶ研修コースで別の仕事を探すための履修と思うこともできます。信念は変えられますし、変えて状況は変わるのです。リラックスする方法を身につけることは困難な状況に自分を適応させストレスと消耗をより少なくする方法で、リラクゼーション反応とはストレスの弊害から体を守ることができる内的状態のことで、交感神経から副交感神経へ優位性が移行し、脳からα波が出ます。これらの変化はリラクゼーション反応が始まり数分以内でおこりますが、睡眠中は何時間かけて非常にゆっくり起きます。余暇活動中は全く起こらないことがあります。リラクゼーション反応中は副腎が休養できるようになり体の組織において副腎から分泌されるストレスホルモンからの刺激が弱まります。リラクゼーション反応を起こす方法はヨガや太極拳などがあり、自分の呼吸に集中するのに呼吸は常に利用でき、ゆっくりした深呼吸には副腎を過労に追いやる警報信号を止める作用があります。年に1〜2週間の休暇を2回とり、少なくとも年に一度は新しいところへ旅行することは心と精神だけでなくからだの元気も回復させてくれます。睡眠は重要ですが、不眠はアドレナル・ファティーグの兆候の一つの場合があります。
アドレナル・ファティーグを患う人は午後11時頃の元気が復活する前にベッドに入り眠りにつくことが重要です。可能なら朝8時半か9時まで寝ていると不思議な回復力があります。コルチゾールは午前6時から8時半までに急速に上昇してピークになるからで、この時間に副腎が休む機会を与えられると驚くほど疲れが取れます。午前1時から3時まで眠れないなら血糖値が十分に保てない可能性があります。これを防ぐためには就寝前に良質の脂肪を含む軽食を一口か二口食べるのがいいです。ピーナッツバターを塗った全粒粉トースト半分か、チーズをのせた全粒粉クラッカーなどです。そういう時は就寝前と目覚めた時と朝目覚めた時に唾液をとりコルチゾール検査をします。夜間のコルチゾールが低値なら就寝前に運動を、高すぎるなら瞑想訓練やリラクゼーションをします。日中に倦怠感があれば15-30分横になれる休憩時間を組みこむよう努めましょう。笑うとストレスが低下し体のすべての組織がリラックスします。かすかに笑みをうかべるように顔の表情を作れば、そんな気分にならなくてもよいし、微笑を誘うこと思い浮かべる必要性もありません。
副腎機能低下を患っていると運動は一番やる気がしないでしょう。早い呼吸で蓄積すると有害になる揮発性のガスが体外へ排出され、血流量の増加が動脈硬化を防ぎ、肝臓を刺激します。運動によりいくつかのホルモンの濃度が正常化され脳へより多くの酸素が送り込まれます。運動をするとあらゆる意味でずっと気分がよくなります。運動は医薬品と同じくらいうつの治療に効果があるという研究もあります。アドレナル・ファティーグに有益な運動は楽しいものであることが大切です。身体を動かしたくない日は無理やり運動せず徐々に取り組みましょう。自分のペースでして疲れたらしばらく休むか中断し、無理しないようにします。スタミナが増加すれば運動量を増やしましょう。運動を始めて2週間たてば調子がよくなり始めていることに気付くはずです。そう感じなければ少し減らすか違う種類の運動にしましょう。
アドレナル・ファティーグを患う人は血糖値も低い傾向があります。午前10時以前の食事が極めて重要です。前夜に失われたグリコーゲンを補給する必要があるからです。昼食を正午より前に摂ることは遅くとることより望ましいです。午後2時から3時には軽食を摂るのがよく、夕食は午後5時から6時頃に摂るべきです。就寝前は良質な軽食を一口か二口です。毎回の食事に脂肪、たんぱく質、でんぷん質の炭水化物を組み合わせるのがいいです。砂糖や糖分の多い食品や果汁はかえって体に負担になります。一緒に摂取するとグルコースに変化するスピードがそれぞれ異なるため長時間にわたり安定したエネルギー源が供給されます。塩分は欲しくなれば摂ればよく、アドレナル・ファティーグの大多数は高血圧ではなく低血圧です。血圧が140/90より高くなれば塩分を減らせばよいです。海塩は塩の良質な供給源です。果物などカリウムの多い食品はアドレナル・ファティーグを悪化させます。午前中は果物や果汁を避けるべきです。
肉・魚・卵、乳製品から得られるたんぱく質は副腎の回復に必須です。ランチミート、プロセスチーズ、加工たんぱく質は避けた方がいいです。野菜由来のたんぱく質も問題ないですが、動物由来のたんぱく質を一切摂らないと健康を回復させるのはとても難しくなります。乳製品はアレルギーある場合も多く、そういう人は供給源に含めるべきではありません。
糖分を多く含む果物や砂糖を使ったものは血糖が急激に上昇して約1時間後に低下して、副腎機能が弱い人には特に有害になり砂糖の多い食品は著しく制限する方がいいです。でんぷん質の多い穀類は精製されたものと未精製のものに分けられます。未精製の優れた炭水化物には玄米、全粒小麦、そば粉などがあり調理して食べるのがいいですが、朝食に摂ると調子がよくないことが多く注意しましょう。精製穀物だけを食べていると栄養の破綻から多くの健康悪化を経験することになります。
野菜はとりわけ自然な色の濃いものを含めるべきです。ビタミン・ミネラル・抗酸化物質・多量の繊維が摂取できます。多様な方法で野菜を調理することが望ましく生でも食べられます。海藻も多くの種類がありますが、ほぼすべてに微量ミネラルや良質の植物たんぱく質が含まれ消化しやすいです。スプラウトも格別に良質な濃縮栄養素が摂取できる特別な野菜です。
アドレナル・ファティーグを患っている人は長時間気分がよくなる脂肪分を求めることが多く、1日の総カロリー量の20-25%を超えるべきではないですが、正しい種類の脂肪であることが重要です。過剰に摂取しても必須脂肪酸は不足していることが多いです。多くの油は飽和脂肪酸で熱にも強いですが必要最低量で再利用すべきではないです。1価不飽和脂肪はオリーブ油に多く含まれ、ニンニク、玉ねぎ、ねぎを加えて加熱によって生じる酸化を減らすようにして少量のみ使うようにしましょう。揚げ物も避けて月に1度以下にしましょう。多価不飽和脂肪酸は室温でも壊れやすく酸化を起こします。開封後は2-3週間です。加熱調理に使うべきではなく調理後の食品に加えたりドレッシングに用います。必須脂肪酸にはαリノレン酸とリノール酸があり、前者はω3脂肪酸で、後者がω6脂肪酸で、1:4の比率で摂取することが望ましいです。ω3脂肪酸の多い食品は鮭、イワシ、大豆、クルミ、フラックス・シードなどで、ω6はゴマ・ひまわり、紅花、トウモロコシなど南方の植物に由来します。バランスが悪いと循環器疾患やがんなど多くの疾患の発症を助長します。ナッツは生のままで購入し酸化を防ぐため冷凍庫で保存すべきです。ローストするなら油は使用せずドライローストして再び冷凍庫に保存すればいいです。チョコレートはマグネシウムが大量に含まれていて、PMSを患っている女性では特に体が欲することがあります。チョコレートにはカフェインやカフェインに似たテオブロミンも多く含まれ、副腎が過剰に刺激されアドレナル・ファティーグは悪化します。マグネシウムを欲する場合はサプリメントや昆布、カシュー、アーモンド、ゴマ、全粒小麦、豆などから摂るべきです。避けるべき飲料はコーヒー、紅茶、チョコレートでカフェインとテオブロミンが含まれます。緑茶にもカフェインは含まれますが、抗酸化物質や他の栄養素を大量に含みますので飲んでよい飲み物になります。アルコールは飲むべきではありません。どうしても飲むなら満腹状態で少量のみ、脂肪や油の多い食事と一緒に飲むことです。水は浄水器などを使い化学物質をろ過してミネラルを残してくれるものがいいです。アドレナル・ファティーグは脱水の傾向はあるものの水の過剰摂取で電解質が低下するため、普通の水に塩を少量加えたものが有益です。
食物アレルギーや環境アレルギーがある人の副腎機能は一般的に弱いと言えます。食物アレルギーや過敏症は個人差があり、あらゆるものがアレルギーの原因となりえます。食物アレルギーを突き止めるのに最近はELISA食品パネルにより血液検体1つで基本パネルで90-100種類の食品が含まれ、ずっと簡単になりました。ELISA食品パネルでも捉えられない食物アレルギー存在し、細胞性免疫食物反応検査が役立つ可能性があります。DTHやACTとしても知られていますが、より高価ですがこれらを組み合わせて食物アレルギーを発見するのが最善の方法です。家庭でできる方法として疑いのある食物を2週間摂取しないようにして、2週間後にその食物の摂取を再開して自分の反応を観察します。反応を起こすのが再開後2回目か3回目であることも多く注意すべきです。疑いがある別の食物があれば同じプロセスを繰り返してもいいでしょう。
栄養サプリメントではビタミンCが最も多く使われ、副腎ステロイドホルモンの代謝と経路反応に絶対不可欠だからです。たいていはコーンシロップから合成されますが、減量に過敏な人もいて、そういう人はサゴヤシやテンサイから作られたビタミンCを試してみましょう。自然界に存在するビタミンCは常にバイオフラボノイドとの複合体で存在し、2:1の比率であるべきです。身体が必要とするビタミンCの量を調べるには、500mgのビタミンCと250mgのバイオフラボノイドを用意し摂取します。1時間ごとに同量を増やしお腹が緩くなるまで続け、その段階の4分の3の量が至適量で、アドレナル・ファティーグの人は1日2-4g、場合によっては15-20g必要な人もいます。サプリメントを摂っていて中止するときは3-5日ごとに500mg減らすなど徐々に行うべきです。ビタミンEは間接的に代謝経路に関与し、破壊的なフリーラジカル分子を吸収して無力化します。ビタミンEは化学用語ではトコフェノールで、サプリメントの大半はdアルファ・トコフェノールですが、副腎の再生に必要なビタミンEはベータ・トコフェノールの含有量が高いものです。1日に800IUの混合トコフェノールを食事と一緒に摂取しましょう。最低3か月は摂取する必要があります。ビタミンB群ではパントテン酸(B5)、ナイアシン(B3)、ビタミンB6が重要ですが、ほかのビタミンB群も少量は必要になります。マグネシウムは約400mgのクエン酸マグネシウムが1日の推奨量で、カルシウムとともに午後8時以降に最も吸収されますが、カルシウムとマグネシウムと一緒に摂らない方がよくて、1日ごと交互に摂るか時間をずらしてマグネシウムを就寝時間近くに摂取します。
アドレナル・ファティーグは軽度の便秘がみられることがあり、食生活に含まれる食物繊維を増やせば腸運動を改善し正常な腸機能を取り戻して副腎機能を強化する助けになります。健康のためにいくつか異なる食物繊維が必要です。セルロース、ヘミセルロース、ペクチンなど。野菜、豆、果物、種、全粒穀物に含まれます。ハーブにもアドレナル・ファティーグの回復に効果があります。甘草、アシュワガンダ根と葉、女性には勧めない男性に適した朝鮮人参、エゾウコギ、生姜、イチョウの葉などで、エフェドラ(麻黄)は避けるべきハーブです。